引っ張った数字の個数から求める引張確率
まずは、引っ張った数字の個数から引張確率を計算してみたいと思います。本数字だけ考えれば5個の数字が1回の抽せんで決まるので引っ張る数字の個数は1個から最大5個ということになります。
例えば、適当に前回「10, 11, 14, 22, 30」だったとします。次回の当せん数字が「10, 11, 14, 22, 30」なら5個の数字が全て引っ張ったことになります。次回の当せん数字が「10, 11, 14, 22, 31」なら4個の数字が引っ張ったことになります。こんな感じで順番にみていきます。以下では「x」を使っていますが前回抽せん数字以外という意味です。
引張数字が5個 5個の数字が引っ張る場合は、前回「10, 11, 14, 22, 30」→次回「10, 11, 14, 22, 30」の1通りしかありません。
引張数字が4個 4個の数字が引っ張る場合は、前回「10, 11, 14, 22, 30」→次回「10, 11, 14, 22, x」などがあります。 引張数字は5個中4個の組み合わせ、xは5個以外の26個から1個選ぶことになります。 ∴引張数字が4個の場合=5 C4 ×26=5×26=130(通り)
引張数字が3個 3個の数字が引っ張る場合は、前回「10, 11, 14, 22, 30」→次回「10, 11, 14, x, x」などがあります。 引張数字は5個中3個の組み合わせ、xは5個以外の26個から2個選ぶことになります。 ∴引張数字が3個の場合=5 C3 ×26 C2 =10×325=3,250(通り)
引張数字が2個 2個の数字が引っ張る場合は、前回「10, 11, 14, 22, 30」→次回「10, 11, x, x, x」などがあります。 引張数字は5個中2個の組み合わせ、xは5個以外の26個から3個選ぶことになります。 ∴引張数字が2個の場合=5 C2 ×26 C3 =10×2,600=26,000(通り)
引張数字が1個 1個の数字が引っ張る場合は、前回「10, 11, 14, 22, 30」→次回「10, x, x, x, x」などがあります。 引張数字は5個中1個で、xは5個以外の26個から4個選ぶことになります。 ∴引張数字が1個の場合=5×26 C4 =5×14,950=74,750(通り)
引張数字が0個 1個も数字が引っ張らない場合は、前回「10, 11, 14, 22, 30」→次回「x, x, x, x, x」です。 xは5個以外の26個から5個選ぶことになります。 ∴引張数字が0個の場合=26 C5 =65,780(通り)
少なくとも1件は引っ張りが発生する場合は、上で引張数字が0個以外の合計になります。 (次回引張あり)=1+130+3,250+26,000+74,750=104,131(通り) (次回引張なし)=65,780(通り)と合計すると、104,131+65,780=169,911=(全通り)なので数え漏れはありません。
結局、(ミニロトの引張確率)=104,131÷169,911≒0.612856142 になります。
数字の個数から求める引張確率
前回の抽せん結果に「01」が出現していた場合、次回の抽せんでも「01」が出現すれば引っ張りが発生したことになります。 例えば、前回「01, 02, 03, 04, 05」→次回「01, 28, 29, 30, 31」となれば「01」の引っ張りが発生したことになります。
数字を2個「01, 02」にすると、前回「01, 02, 03, 04, 05」→次回「01, 28, 29, 30, 31」、→次回「02, 28, 29, 30, 31」、→次回「01, 02, 29, 30, 31」などになれば「01」か「02」の引っ張りが発生したことになります。
ということで、ここでは適当に数字を選んでそれが次回出現するかどうか計算してみたいと思います。数字が5個の場合を計算すればミニロトの引張確率は計算できます。いきなり5個は大変なので1個から順に計算していきます。以下では「o, x」を使っていますが、「o」は選んだ数字、「x」はそれ以外の数字という意味です。
数字が1個の場合
選ぶ数字は何でも良いので適当に「01」とします。 次回の抽せん数字が「01, x, x, x, x」のように01とそれ以外の4個の数字で決まれば引っ張りが発生することになります。
・「o, x, x, x, x」:oは01の1個、xは01以外の30個中4個。∴1×30 C4 =1×27,405=27,405(通り)
結局、適当に数字を1個選んだ場合は次のようになります。数字が1個の場合=27,405(通り)。次回の出現確率=27,405÷169,911≒0.161290323。
数字が2個の場合
選ぶ数字は何でも良いので適当に「01, 09」とします。 次回の抽せん数字が「01, x, x, x, x」、「09, x, x, x, x」、「01, 09, x, x, x」になれば引っ張りが発生することになるのでそれぞれ分けて考えてみます。
・「o, x, x, x, x」:oは01か09の2個、xは01,09以外の29個中4個。∴2×29 C4 =2×23,751=47,502(通り) ・「o, o, x, x, x」:oは01と09の1通り、xは01,09以外の29個中3個。∴1×29 C3 =1×3,654=3,654(通り)
結局、適当に数字を2個選んだ場合は次のようになります。数字が2個の場合=47,502+3,654=51,156(通り)。次回の出現確率=51,156÷169,911≒0.301075269。
数字が3個の場合
選ぶ数字は何でも良いので適当に「01, 09, 12」とします。 次回の抽せん数字が「01, x, x, x, x」、「01, 09, x, x, x」、「01, 09, 12, x, x」などの結果になれば引っ張りが発生することになるのでそれぞれ分けて考えてみます。
・「o, x, x, x, x」:oは01か09か12の3個、xは01,09,12以外の28個中4個。∴3×28 C4 =3×20,475=61,425(通り) ・「o, o, x, x, x」:oは01か09か12の3個中2個、xは01,09,12以外の28個中3個。∴3 C2 ×28 C3 =3×3,276=9,828(通り) ・「o, o, o, x, x」:oは01と09と12の1通り、xは01,09,12以外の28個中2個。∴1×28 C2 =1×378=378(通り)
結局、適当に数字を3個選んだ場合は次のようになります。数字が3個の場合=61,425+9,828+378=71,631(通り)。次回の出現確率=71,631÷169,911≒0.421579533。
数字が4個の場合
選ぶ数字は何でも良いので適当に「01, 09, 12, 15」とします。 次回の抽せん数字が「01, x, x, x, x」、「01, 09, x, x, x」、「01, 09, 12, x, x」、「01, 09, 12, 15, x」などの結果になれば引っ張りが発生することになるのでそれぞれ分けて考えてみます。
・「o, x, x, x, x」:oは選んだ4個、xはそれ以外の27個中4個。∴4×27 C4 =4×17,550=70,200(通り) ・「o, o, x, x, x」:oは選んだ4個中2個、xはそれ以外の27個中3個。∴4 C2 ×27 C3 =6×2,925=17,550(通り) ・「o, o, o, x, x」:oは選んだ4個中3個、xはそれ以外の27個中2個。∴4 C3 ×27 C2 =4×351=1,404(通り) ・「o, o, o, o, x」:oは01,09,12,15の1通り、xはそれ以外の27個中1個。∴1×27 C1 =1×27=27(通り)
結局、適当に数字を4個選んだ場合は次のようになります。数字が4個の場合=70,200+17,550+1,404+27=89,181(通り)。 次回の出現確率=89,181÷169,911≒0.524868902。
数字が5個の場合
選ぶ数字は何でも良いので適当に「01, 06, 09, 12, 15」とします。 次回の抽せん数字が「01, x, x, x, x」、「01, 06, x, x, x」、「01, 06, 09, x, x」、「01, 06, 09, 12, x」、「01, 06, 09, 12, 15」などの結果になれば引っ張りが発生することになるのでそれぞれ分けて考えてみます。
・「o, x, x, x, x」:oは選んだ5個、xはそれ以外の26個中4個。∴5×26 C4 =5×14,950=74,750(通り) ・「o, o, x, x, x」:oは選んだ5個中2個、xはそれ以外の26個中3個。∴5 C2 ×26 C3 =10×2,600=26,000(通り) ・「o, o, o, x, x」:oは選んだ5個中3個、xはそれ以外の26個中2個。∴5 C3 ×26 C2 =10×325=3,250(通り) ・「o, o, o, o, x」:oは選んだ5個中4個、xはそれ以外の26個中1個。∴5 C4 ×26 C1 =5×26=130(通り) ・「o, o, o, o, o」:oは選んだ5個中5個、xはそれ以外の26個中0個。∴5 C5 ×26 C0 =1×1=1(通り)
結局、適当に数字を5個選んだ場合は次のようになります。数字が5個の場合=74,750+26,000+3,250+130+1=104,131(通り)。 次回の出現確率=104,131÷169,911≒0.612856142。
長々と計算してきましたがここでまとめておきます。 数字が1個の場合:その数字が次回出現する確率≒0.161290323 数字が2個の場合:それらのうち少なくとも1個の数字が次回出現する確率≒0.301075269 数字が3個の場合:それらのうち少なくとも1個の数字が次回出現する確率≒0.421579533 数字が4個の場合:それらのうち少なくとも1個の数字が次回出現する確率≒0.524868902 数字が5個の場合:それらのうち少なくとも1個の数字が次回出現する確率≒0.612856142
ミニロトで本数字のみ考えると数字が5個の場合になるので、引張確率の理論値は0.612856142 だとここでも計算できました。ミニロトはナンバーズ3やナンバーズ4と違って重複数字が無いですしロト6と比べて数字も少ないので本当にあっさりしたものです。ただ、管理人はナンバーズと同様にミニロトでも「引張確率」という特別なものが存在すると思っていたのでこの計算をした時には自分に情けなさを感じてしまったことに変わりはないですが・・・
1個の数字が次回出現する確率は、ミニロトは31個中5個の数字が決まるので単純に5÷31≒0.161290323として計算できるので、ナンバーズと違って分かり易いところではあります。
これで、ミニロトでも「引張確率」などという特別なものは存在しない。引張確率は5個の数字のうち少なくとも1個が次回出現する確率と同じ。 ということが計算できました。それさえ分かってしまえばこっちのものです。上では5個の数字まで計算しましたが、折角なのでそれ以降もやってみたいと思います。